金門島へ行こう！

台湾の金門島は第二次大戦後、中国大陸の共産党と国民党が戦った最前線の島。
福建省の古い町並みや戦争をテーマにした観光ツアーが人気です。
台湾の本島より中国大陸に近く、中国のアモイからはたったの10kmしか離れていません。
長い間交通手段は台湾各地からの国内線の飛行機や船でしか行けませんでしたが、
近年、中国大陸と台湾がぐっと近づいたことにより、中国の福建省からの船が入るようになりました。

その目的は金門島観光・・・というより金門島を経由して台湾本島に行く方が安くが上がるから。
中国大陸から台湾へのフライトは国際線扱いなので高いし空港も混んでいて手続きもめんどくさい。
だけども大陸から船で金門島に入り、そこから台湾の国内線で高雄とか台北に飛ぶ方が安価で楽なのです。
だからアモイの船着き場にはフェリー＆飛行機のチケットを売る旅行代理店がいっぱいあります。

金門島と言えば国共戦争を売りにした観光で有名です。
激しい戦争で使われた砲弾を掘り起こし、それを溶かして作った包丁やナイフがお土産物に売られてます。
マイスターの作った包丁を買って帰ろうかなーという位のノリで行ったけど、もっといろいろ面白かった。

特に「島民と国民党軍が結集して共産党軍を打ちのめしましたよ～」ということを
あらゆる方面から紹介した古戦場ツアーがすごい。2キロの地下トンネル歩けちゃうし。
そして、その国民党すげーだろ！というテーマのツアーの参加者の大多数が中国大陸からの観光客。
果たしてどんな思いで見ているのか、その姿を見ている日本人としてはシュールすぎる。

管理人

食べ物の名物は麺線と牡蠣。麺線は日本でいう手延べ素麺と同じような細い麺です。台湾本土西海岸と同じく、風が強いから麺が良く乾くんだね。
牡蠣は海岸沿いに石の支柱を立ててそこで養殖するスタイルで作っているよ。岩牡蠣のちっちゃいのって感じ。
名物を組み合わせた牡蠣麺線は牡蠣をシジミか何かのようにたっぷりと入れちゃって、そのスープが絶品♪
塩ベースのスープで台北とかで食べる麺線とはまたひと味違います。

お菓子の名産は貢糖。これはかつて大陸の皇帝に献上していたお菓子で「貢」貢ぐ「糖」甘い物か。
ピーナッツと小麦粉と砂糖が口の中でほろほろと崩れ落ちる繊細なお菓子です。
大事に壊れないように持って帰るのが大変だったりします。

金門島への行き方

台湾の金門島から対岸のアモイを望む

金門島は台湾と大陸との前線で、よくもまあこの島を守り切ったよなといいうくらい大陸に近いです。
だから台北や高雄、台中など台湾の主要都市から飛行機が飛んでいます。飛行機で行く距離なのです。
対する大陸からは船ですぐ。国際世論がなければ中国はあっさりと攻め入ってしまうと思われる。
（まあ、中国の人は台湾が中国の一部だと思っているわけですが。）

1. 台湾各都市から飛行機で入る。
   台北、高雄、台中から毎日、澎湖から週3便の航空便があります。
   台湾各地からは観光客が入れるのは航空機のみで、船便は貨物便しかありません。

   出発地	所要時間	頻度	就航会社
   台北	1時間20分	1時間に2～3便	立榮航空、華信航空、遠東航空
   高雄	1時間5分	1日 5～6便	立榮航空、遠東航空
   台中	1時間5分	1日 10～11便	立榮航空、華信航空、遠東航空
   台南	1時間5分	1日 3便	立榮航空
   嘉義	50分	1日 2便	立榮航空
   澎湖	40分	週３便	立榮航空

2. 中国大陸から船で入る。
   中国福建省の厦門の五通埠頭から30～1時間に1本、泉州の石井埠頭から船がしています。
   所要時間は五通埠頭からが30分、石井埠頭からが70分です。

管理人

台湾は日本人に人気の観光地で繁忙期の台湾行き航空券はとっても高い。
対する中国の厦門はビジネスユースが多いので繁忙期でも割と取りやすい。
特典航空券もANAなのに取れる。（ANAは台湾はなかなかだしてくんない。）
私は年末にANAで厦門in高雄outでオープンジョーの航空券を買いました。
そこから金門へは船でgo go～！
台湾in-out＋台湾の国内線往復を買うより断然安くてしかも経路が楽しい。
ただし、金門の港では日本円から台湾元への両替ができないので注意してね。
クレジットカードからキャッシングできるATMも港になかったので、
人民元の両替と日本から持参した台湾元でしのぎ、町で下ろしたよ。

日本→厦門→金門と1日でもいけちゃうけど、厦門は中国であって
中国ではないような都市なので厦門で海鮮食べるのもお薦めよん♪
中国　厦門の参考旅行情報はこちらをどうぞ。

アモイから金門島へのスピードボート　30分で金門島に着いちゃいます。