シュノーケルでのんびりと綺麗な海を楽しむのが好きで定期的にマルクに足が向かいます。
最初にマルクを訪れたとき、はまったのがバンダ島で、初来訪から10年近く経ち、
再訪したくてアンボンまで行くんだけど、その後、2回も船に降られて行けなくなりました。
そんなとき、アンボンから飛べる周辺の島に行き先を変えるのですが、前回行ったのはセラム島。
セラム島のオラビーチとかネットで調べて知っていたけど、ゲストみんな揃って食事をするとか、
周りに何もないとか(実際、陸から入れない場所にあります。)、立地の割には高いとか、
さらにはメールで問い合わせても返事もよこさねぇとか、まああんまり印象良くありません。
それで結局、ぐるぐるさがして行ったのがセラム島北部オラビーチを挟んで東側のサワイ村。
グーグルマップで調べてみれば、ロンプラで紹介されているリサールバハリ以外にも宿があって、
これはリサールバハリが満室でもなんとか泊まれるかな・・・と足が向かいました。
結果、心配することない。リサールバハリは余裕で泊まれる広さでした。
ペンギナパンというのはインドネシア語で民宿のことです。
今までペンギナパンといえば、部屋が5室くらいの小さい宿が普通だったのです。
しかし、このサワイ村、水上集落で有名な村でもあるんですけど、とにかく海上に増築し放題って感じ。
絶対に宿も需要に合わせて部屋を増やしてるでしょー。
インドネシア人の国内旅行も増えているので、こういう海辺は人気が高いのかなと思った。
ドローンで撮ればインスタ映え。シンプルな水上集落に泊まる。
リサールバハリはどんな宿か
セラム島北部のサワイ村にある水上コテージスタイルの民宿です。
入口はちゃんと陸地なのですが、宿泊棟は全て海の上。そのコテージの大きさがとにかくでかい!
1棟で5~8部屋くらいあり、各棟にダイニングスペースが設けてあります。
海の上に基礎を作り、その上に木製のコテージを建てていて、屋根は茅葺き(というのかどうか・・・)。
天井を作っていないので、風通しもよいですが、痛んでくると雨漏りする場所もでてきそう。
幸い客室内に雨漏りはしませんでしたが、渡り廊下はそれなりに水浸しになることも。
海の上なので蚊は全くといっていいほど出ませんでしたが、雨の夜には明かりの周りに羽虫が異常発生。
これだけは参りました。雨なので月明かりなどもなく、明かりを付けたら虫が出て、消すと暗くて。
もうすることなくって、早寝したくらい。(電気を消せば問題ないので。)
窓はちゃんとあるけど、天井がないので、明かりが漏れて部屋まで虫が入るんですね~。
晴れた日の夜は小さな蛾がいる程度で、それを狙ったヤモリが集まるくらいで至って静かに過ごせます。
ちなみにシャワーは陸から真水を引いているので海辺にありがちな潮水シャワーではないですが、お湯は出ません。
電気もつくけど、夜までは村に電気がこないので、夕方にならないとカメラの充電ができないです。
今はスマホやケータイが当たり前の世の中なので、こういう宿でも電源は当たり前にあります。
水は島からちゃんと引いていますが、それより村の中に大きな泉が湧いていて村人のほとんどがここを利用します。
私もそれに倣い、海で泳いだ後は、水着のままで石けん持って泉に向かい、ここで潮水洗い流しました。
朝も昼も午後も夕方も必ず誰かがいて、マンディをしております。
子供が多いのは年末年始の帰省のシーズンだったのもあるっぽいです。
大人は朝方か夕方に一番多いかな。
ちなみに泉の下流では奥様方が洗濯をしております。上流は顔洗ったり歯磨きしたりしてるので、洗濯は下流がマナーのようです。
食事は宿のオーナーの奥様の手料理。三色おやつ付き。無限のお茶。
宿泊費は食事代込みで一人330,000ルピア。一部屋いくらではなく、一人当たりの値段設定です。
というのも村には食堂は1軒しかないのですが、滞在中はずっと閉まっておりました。
村の人向けの小さなワルン(売店)やおかずのブンクスをするお店もありますが、本格的な食事処はないです。
この食事が毎晩豪勢といいますか、インドネシアの良くある典型的なご飯スタイル。
ご飯、スープ、野菜、魚・・・なんだけど、時々、さらに麺とかあって、日によってボリュームが変わる。
それでも少ない日は一日たりともなく、毎日これだけ食べたら肥満まっしぐらだよ・・・と。
ただし、ゲストが多く、用意するご飯がたくさんの日はお母ちゃんも限界が来るようで、
そういうときはなんとなく、「今日は一品少なくね?」と気づいたりします。
朝食:簡単な物(ナシゴレン、ミーゴレン、パン、パンケーキなど日替わり。)
昼食:ご飯、野菜炒め、サラダ、煮魚
おやつ:ピーサンゴレンなど
夕食:ご飯、ミーゴレン、野菜炒め、スープ、焼き魚
お茶は朝起きたときから一日中です。お湯がなくなったらもらいます。
海で泳ぐか村を散歩するかしかすることないので、なかなかお腹はすかないのに、時間になるとご飯が出てくる。
泳ぎに行って戻ったらテーブルの上におやつが出てたりともかく至れりつくせりです。
なので、時々、「お昼いりません」って断りました。
「パンでも買うからいいです」ってゆったら、ワルンでパンを買って持たせてくれたけど、
また、このパンの量がすごくて・・・(だから一個でいいんだってば!!~)
おやつはこんなのが出てきます。しかもこの量で・・・。
肝心の部屋はどんな感じか。
肝心の部屋はどんな感じかというと、こんなんです。
村の若い連中を雇ってピカピカに掃除しているので、部屋は全体に小綺麗です。
ただ風が吹くと屋根材の葉っぱが散ってしまうので、それがベッドの上に散乱してたりします。
この辺りは天井が仕方ないんですけどね。天井ないのも風通しを良くしたりといった理由もありそうだし。
(ただ単に手間の問題かもしんないけど。)
全ての部屋に窓がついていますが、部屋によって明るさが違うので、電気がつかない昼間の明るさで部屋を選ぶか、隣に人がいない部屋を選ぶかしたい。(天井が空いているので生活音がダダ漏れです。)
渡り廊下側だと人が通る度に気になるし、やっぱり盗難とかも心配なので、奥の部屋の方がいいかもしれません。
部屋にこもらず外で海を眺めている方が快適なので。
各棟5部屋くらいあるし、サービスの点からもお客を集中させた方が便利なので、人数が少ないと同じ棟にお客を入れられてしまいます。
貸し切りでのんびりできないのだけは残念ですね。
インドネシアの人は大人数で家族旅行に来て、1泊だけして帰って行くことが多く、必然的に西洋人と一緒にされるのもいやだった。1回だけインドネシア人家族と一緒でしたが・・・。
夜になると漁師さん達の目印の意味もあるのか、ともかく宿泊客がいなくても明かりを煌々と付けます。
雨の夜は羽虫大量発生で居心地悪いことは書きましたが、晴れた日は海に素敵なお客がやってきます。
夕食が終わり、食後に海を眺めながらまったりと寛いでいると、毎晩やってきたハナミノカサゴ。
明かりに小魚が集まるので、それを目当てに来るんだけど、全然獲物が捕れなくてかわいーの(笑)
必ず同じ柱に現れるので、魚も頭いいんだなーなんて思ったりして。
時にはエンゼルフィッシュがやってくる日もありました。
とまあ、テレビもないし、スマホも何も持っていかなかったので、のんびりして寝るだけの毎日です。
たまにはデジタル機器から離れて過ごしたいなーというときにオススメです。
(まあ、デジカメはデジタル機器ですけどもね。)