セラム島はマルク州の州都アンボンからスピードボートで2時間ほどで行ける大きな島ですが、
町としての歴史は古くないので、アンボンよりも宿泊施設はあまり多くありません。
玄関口であるアマハイ・マソヒでも設備の整ったシティホテルといった類いはほとんどなく、
小さめの中級ホテルがいくつかあるほかはペンギナパン(民宿)が多いです。
そのためインターネットなどで事前予約するのはなかなか難しいのですが、
あれだけ船で大量の人がアンボンから渡っている割には宿泊施設はちゃんと見つかるので、
それほど神経質になることもないです。
ただし、夕方の船で到着する場合は事前に予約しておくと、ベモの運転手に行き先を告げられるので、
暗くなってから地図を見ながら探すという不安感は減るかも。
(ロンプラにも載ってる宿をアンボンの船着き場でスマホを駆使してagodaから予約しました。)
北部にはマルク州がリゾートとして売り出したいオラ・ビーチがあり、周辺に宿が集まっています。
オラ・ビーチは道路に面しておらず、断崖絶壁の前にビーチと宿泊施設がある感じなので、
サレマン(Saleman)村をめざし、船を出してもらって行く感じ。
一番有名なオラビーチリゾートは年末年始などは事前に予約をしないと宿泊できないけど、
周辺に他の宿もあるので、泊まれないわけではない。
サワイ(Sawai)村から船で行くこともできますが、サワイの方が村までの山越えがきついので、
オラビーチが目的なら素直にサレマン村から行った方が楽です。
個人的にはオラビーチは値段と環境考えると割高感が強いのでサワイ村のほうがオススメ。
簡素な作りのコテージは1棟に5部屋くらいあるので、宿泊客が多いとプライバシーがない。
でも家族や友達で貸し切ってわいわいやるのには最適で、楽しく過ごせます。
また、オラビーチは断崖に張り付いていて宿泊施設以外に何もないのに対し、サワイは村の中なので、
アザーンの音色を聞きながら海を眺めたり、村の泉で村人と一緒にマンディ(水浴び)したり、
商店を覗いたり、散歩の楽しみもあります。
ただし、ムスリムの村なのでお酒は全く売っておりません。
食事は朝、昼、晩、おやつと毎日食べきれないくらいに出て、お茶と珈琲は飲み放題だけど、
お酒だけは周辺のクリスチャンの村でも売ってないので、飲みたいなら町から持ち込まないとだめ。
インドネシア人もムスリムの客が多いとは言え、たまに箱でビールを持ち込む家族もいました。
ビールやコーラなどの清涼飲料水は、人数が多ければ多いほど持ち込んだほうがいいです。
(お茶と珈琲で充分な人は不要です。)
セラム島の宿レビュー
マソヒの宿:ホテルイサベラ hotel Isabella
Jl. Manusela No 17, masohi, Seram, Maluku
セラム島で一番の町のマソヒにある中級ホテル。
中心地からは少し離れているのもあるが、平屋建てだから驚いた。
ホテルにはプールもあるので連泊してたらプールで泳いで寛いだのだけども残念です。
(プールもあるのにそれ以上に広い敷地で宿泊施設とダイニングが平屋建て。)
インドネシアではあるあるなのだが、従業員のお兄ちゃんがワンピースが大好きで、いきなりワンピースの主題歌を歌われてしまったりした。(でも私がワンピースを見てないのでわからない。)
晩ご飯は外に食べに出ないといけませんが、Jl. Chr. M. Tiahahuに出て南(アマハイ)方向に150m行ったところにあるミーバッソ屋さんが絶品なので是非どうぞ。
(他は作り置きのおかずを食べさせるワルンが中心です。)
BAKSO SEDERHANA Jl. Chr. M. Tiahahu
牛(タン?)のプリプリのバッソが超美味。
お酒は近所で買えませんので、昼間に酒屋さんを探しましょう。
サワイの宿:ペンギナパンリサールバハリ Penginapan Lisar Bahari
Desa Sawai, Seram Utara, Maluku
セラム島北部のサワイ村にある水上コテージスタイルの民宿。
宿泊費は食事代込みで一人330,000ルピア。
一人一部屋だろうと二人一部屋だろうと宿泊代は同じになります。
部屋はあまり広くないので友達どおしだったら別の部屋をリクエストしたい。
天井が空いていて隣の部屋の生活音などが丸聞こえなので、
同じ棟に泊まる宿泊客がどんな人かで居心地がまるで変わります。
シャワーは一応真水なんだけど、たまーに塩が混じる感じがした。
海で泳いだ後は、その足でシャンプーや石けんをもって、
村の泉にマンディしに行きました。その方が気持ちいいです。
この宿についての詳細はまた別ページで詳しく書こうと思います。
サレマンの宿:オラビーチリゾート Ora Bearch resort
Desa Saleman, Seram Utara, Maluku
セラム島北部のビーチで最も設備が整ったリゾート施設。
ビーチフロントの水上コテージと内陸のコテージに分かれており、
白い砂浜もあって、目の前は珊瑚礁の海という立地。
ただ、正直、珊瑚礁はダイナマイト漁の影響もあってそれほど多くなく、
バンダよりいいという口コミを見ましたが、多分部屋だと思う。
「海は珊瑚もいますけど~」程度です。まあこんなもんか。
昼間はボートをチャーターした観光客がわさわさやってきます。
(支配人に停泊料を払います。)朝と夕方は静かだと思う。
ここの予約はアンボンの高級ホテルMaluku Resort & Spaが請け負っていますが、
メールを投げてもなしのつぶてで全く返事がありませんでした。
どうせ満室だったのだろうけど「満室です」と返すのもめんどくさいのか。
水上コテージはagodaで予約できないっぽいので泊まりたければ電話を。
オラビーチにはオラビーチリゾート以外にもオラサンライズビューやAir Belanda Ora Beachなど
設備の整ったリゾートがいくつかあります。
Air Belanda Ora Beachは遠浅のホワイトサンドビーチがあって船の停泊料も取らないので、
近所の村の子供達がボートで集まって1日遊んでいるので売店も出ていて賑やかです。
いずれにせよサレマンの村に泊まるよりは宿もご飯も割高になります。
(宿泊代が5000円前後~で食事が3食込みで2000円/人というのが一般的。
インドネシアの方の口コミを見ても「高い!」とか「こんなにご飯いらない」とかの声がある。)