Island trip for snorkeler
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シュノーケリングの基礎知識

道具の選び方(セーフティ・エクイップメント)

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スノーケリングは海面を泳ぎながら気軽に水中観察を楽しめ、子供連れでも手軽にトライできます。
しかし、自然との手軽なふれあいを楽しめる反面、中には我々が想定し得ない危険も潜んでいます。
生き物は波が穏やかで安全な浜辺より、餌がたっぷりあるごつごつした岩場にいます。
何も生物がいない浜だと思って泳いだら透明なクラゲが浮遊していて刺されることもあります。
また、沖でスノーケリングを楽しんでいる時に足がつったらパニックです。
ここでは回避できる危険には備えるためのセイフティー・エクイップメントを紹介します。

スノーケリングベスト

スノーケリングベストは、スノーケリング中に浮力を確保したい時に使います。
マスクの中に水が入った時やストラップがずれてなおしたい時、疲れて休みたい時などに膨らませると便利です。
空気を抜いておけば泳いだり潜ったりするのにも邪魔にならないのが嬉しい。
気分が悪くなった時などの緊急時には膨らませて体を浮き上がらせてバディに運んで貰えばOKです。
子供と一緒にスノーケリングをする時には必ず着用させたい。

スノーケリングベストの特徴
送気用のインフレータホースがついているので空気を吹き込めば必要な浮力を確保できる。
ホースをゆるめれば中の空気は排気され、元の浮力のない状態に戻せる。

普段は、空気をすこし入れておくか抜いておきます。(動きづらく潜りづらいため)
ただし、ベルトはしっかり締めておかないと、ずり上がってくるので注意です。

 

フローティングベストP.F.D.

スノーケリングベストと同様に浮力を確保したい時に使います。
発砲ウレタンの浮力体が入っており、舟に装着されたライフベストと似ています。
スノーケリングに使う場合は動きを想定した作りのスポーツ用がベストです。
泳ぎの苦手な人は安心ですが、潜水はできません。

スノーケリングベストの特徴
常に強力な浮力が確保されるため、泳ぎに自信がなくても安心。
浮力が邪魔をするのでスキンダイビングを楽しみたい人には不向き。

ウエストだけでなく股を通すベルトがついている物を選ぶようにしたい。
ウエストベルトだけだとウレタンの浮力が強すぎて
肩の部分のウレタンがあごや首を突き上げてくるので少し疲れます。

 

グローブ・ブーツ・フード

体を保温したり、予想外のアクシデントから守ってくれるアイテムです。
長時間水に入っている間に手足が冷えて来たり、
知らず知らずのうちに手や足に切り傷を負ってしまったりします。
岩場で休憩したくなった時など、裸足だったら立ち上がれなくて困ります。
 
薄手のネオプレーンゴム製は水が出入りしにくい上に一定の保温性があるのでオススメ。

グローブ・ブーツ・フードの選び方
手足にきちんとフィットする物。
フィンをはかないのであれば靴はウォーターシューズでOK。

日焼け防止の意味も含めて絶対着用したいところです。
 
年取って来ると怪我や虫さされの跡がそのままシミになったりもするので (ノ_-。)
特にラッシュガード、グローブ等々でガードしたい。

ウェットスーツ

ウェットスーツは元々ダイビング用に開発された物ですが、
スノーケリングでもよく使われます。
浮力がある素材でできていて、保温性が有り、着用することで傷から体を守ります。
ワンピース、ツーピース、長袖、長ズボン、半袖、半ズボンとデザインも豊富。
本格的にスノーケリングをする場合はそろえて損はないアイテムです。

ウェットスーツの特徴
小さな気泡が無数にあるネオプレーンゴム製で保温性と弾力性に富み、大きな浮力を生む。
生地が厚くなるほど効果が高い(季節、気温で選ぶ)。
浮力があるため、泳ぐ時、潜る時にはウェイトを装着しなければならない。

買う時は、体にぴったりとフィットするものを選ばなければなりません。
体とスーツの間に隙間があると中に水がはいったりして効果がないし、
きつすぎると皮膚が鬱血したり気分が悪くなることもあります。
体型維持ができる人はオーダーするとよいです(あたしは無理 (- -;; )。
既製品は1万円前後からあります。

ウェイトシステム
ウェットスーツを着用すると浮力が生じるため、
潜水時にはウェイトベルトにおもりを付けて腰に巻き付けて使います。
ウェイトはウェットスーツで増えた浮力に見合う分だけ付けます。

フィットスーツ

多くのシュノーケラーは夏もしくは常夏の国でスノーケリングを楽しむはず。
水温の高い夏の海しか泳がないのであればウェットスーツはちょっと仰々しい。
ちょっと泳ぐだけならTシャツとパンツでも楽しめますが、
綿製品は水を吸って重くなるので疲れます。
フィットスーツは薄手で運動製が高く、温かい海で遊ぶ時に最適です。
 
近頃マリンスポーツの定番のラッシュガードは紫外線を防ぐ目的の物ですが、
着用しているとしていないのでは抜群に効果に違いが出る。
肌が出ている顔だけクラゲに刺されたりするので目も当てられません・・・。
水生生物からの顔面アタックは自分の目で見てしっかり回避しろってことですね。
(多くはこちらが勝手に泳いでつっこんでいっているので自業自得。)
 

フィットスーツの特徴
フィット感と運動性に優れている。
ウェットスーツの保温性には及ばないが手軽に使える。
浮力がないのでスノーケリングベストと併用すると効果的。

ラッシュガードから、薄地のネオプレーンゴム、新素材生地を挟んだもの、
保温性のある素材を裏側にコーティングし保温性と機能性を高めた物など
様々な素材があるので、泳ぐ場所や水温、泳力や体調を考えて選ぶ。
肌をガードするためにもハイネック、長袖は最低条件だと思っています。
 
冷たい海にも行く人は、ウェットスーツの下に重ね着できる薄目の生地の物があると便利。

浮き、フロート、フラッグ

かさばるので絶対の必需品とはいえませんが、
水面で長話をしたいとき、休みたい時にあると便利。
舟のライフジャケットもフロート代わりにもなる。
 
フラッグは周りの舟に潜水活動中を知らせる時に使いますが、
多くの場合、舟でスノーケリングに出る場合は舟に積んであるので
自分で用意するほどではありません。
 
個人で準備するならビニールの浮き輪は荷物にならず手軽。
耐久性が低いのでいざというとき穴が・・・なんてことにならないようにしたい。

道具の扱い、お手入れなど

多くは海で使用すると思うので、使用後は必ず塩抜きをします。
塩気が残っていると金属部がさびる上に、生地がいつまでもべたつく。
海から戻ったら、真水の入った浴槽にしばらく付けておくと
浸透圧で真水に塩が溶け込んで行きます。
ポケット、排水弁など水の出入りがしにくいところは水を通します。
 
塩を充分抜いたら、壁に立てかけたり、ハンガーやロープにかけて水切り。
日陰に干しておくのも道具を長持ちさせるポイントです。