観光客の7割がダイバーという海の素晴らしさが軍を抜くパラオ。
日本統治から戦後のアメリカ統治と続く中で、インフラは整い、何でも物が揃い、日本と同じような感覚でサクッと旅ができる一方で、物価の高さと異国らしさのない雰囲気に少々がっかりするのは旅人の勝手な言い分か。
多くの旅人がコロール島周辺を中心に滞在し、ここから船で島や海へと繰り出して行きます。
綺麗なビーチで海水浴・・・といった楽しみ方よりも、船を使ってのマリンアクティビティが大好きな人にお勧めの場所です。
コロール島はどんな雰囲気の島?
コロール島はパラオで唯一の繁華街がある島です。
国全体の人口が2万人を切るかなりコンパクトな国ですが、種類はともかく必要なものは何でも手に入る。
中心部に日本で言えばちょっとしたスーパーマーケットレベルのショッピングセンターが2軒あり、観光客が必要とする物は大抵ここで買えます。
例えば、私は持参したSDカードの容量が少なすぎて、閉店間際のショッピングセンターで買いました。
日本のメーカーからアメリカのメーカーまで様々な容量のものが揃っており、値段も日本とそれほど変わらず助かりました。
生活者のレベルでは日本と比べたら不便でしょうけど、観光客の目線で考えると
海を目的に訪れた観光客が必要とする物はちゃーんとそろえてあるので問題ないです。
一方で観光客という目線でパラオの面白いモノを探そうとしたとき、何も見つかりません。
観光資源を守るために必要以上の漁業も禁じているので、海辺の国なのに鮮魚はないし、
タロイモやバナナなど地元の産品を並べる店も非常に少ない。
どこでも手に入るパラオ産の産品と言えばビールくらい。
しかし、これも輸入ビールに押されて、離島に行くとパラオ産を扱ってない。
(中国で製造したスーパードライの方がレッドルースターより安いのよ。)
おそらく日本人が考案したであろう手作りクッキーなどが土産物屋にはあるが、
職場への義理のばらまき土産としてはちょっと値段が高いよね~という。
海に潜るのもシュノーケリングに出るのも釣りをするのも、
離島を観光するにもありとあらゆるところで観光客から税金を取ります。
それだけのお金を払っても行きたい!と思わせる場所があることも確かでしょう。
ただ、珊瑚の白化現象で真っ白い離島の浜辺を見たりしていると、
地球温暖化でこのビジネスモデルも崩壊寸前だな・・・と思ったりもした。
インフラも整い、快適な設備がある宿泊施設がたくさんあり、アクティビティに出るための拠点とする島です。
プライベートビーチを持っていたり、ホテルから出なくても楽しめるリゾートは正直、ほぼないと思っていい。
一般的な海辺のリゾートとはちょっと違う雰囲気です。
パラオへの行き方
パラオへは原則として日本からの直行便はありません。
グアム経由、韓国経由、台湾経由で飛ぶのが一般的です。
時間的に最も無理がないのが台湾経由のチャイナエアラインですが、
台北発午後1時頃の飛行機がコロールから引き返すため、台北着が深夜になり、
その日のうちに日本への乗り継ぎができず、復路は台北に1泊する必要があります。
グアム経由、韓国経由はコロール発着が夜中になったり、
乗り継ぎ時間が長かったりするので、個人的にはお薦めしません。
GW、夏休み、年末年始などは日本航空がチャーター便を飛ばすので、
これに乗れば日本から直行便で行くことができます。
パラオは日本との時差がないので、これに乗れれば一番楽だけど、
便数が限られるため、滞在期間が限られるのが最大の難点。
2019年にスカイマークが日本からの直行便を飛ばすと発表がありましたが、
2019年8月現在はまだ未就航です。
乾期の観光シーズンに間に合えば朗報ですね。
パラオへ飛んでいる航空会社一覧
■チャイナエアライン
■日本航空
■ユナイテッド航空
■アシアナ航空
スカイマークも一応リンクしておきます。